THRチーム

股関節の痛み…我慢していませんか?(大腿骨頭壊死について)

こんにちは!
今日は、THR(人工股関節全置換術)チームがお届けします(^^)/

本日は、大腿骨頭壊死について紹介していきます。
大腿骨頭壊死は、大腿骨骨頭に血液の流れが悪くなって骨に栄養が回らなくなり壊死してしまうという病気です。
病名に壊死と入っているので糖尿病などの壊死を連想し、とても恐ろしい病気を想像してしまう方も多く「脚を切断するの?」「治らない?」と質問される方がいらっしゃいますが、適切な治療によりちゃんと回復する病気です^^

大腿骨頭壊死の原因は?
大腿骨頭壊死症
は、①二次性(持続性)といわれるのものと②特発性といわれるものに分けられます。
①の二次性(持続性)と呼ばれるものは、骨頭に血流障害を生じるような外傷(大腿骨頚部骨折、外傷性股関節脱臼)、骨盤部放射線照射、減圧症などの原因が明らかなものを指し、その他の原因不明なものを②の特発性大腿骨頭壊死症としています。

ここでは、②の特発性大腿骨壊死について詳しくお話していきます。
特発性大腿骨頭壊死が発生するしくみは未だにはっきりと解明されていませんが、主に2つの因子が関係していると言われています。
一つ目はアルコール多飲歴、もう一つは副腎脂質ホルモン(ステロイド)投与歴です。
一般的には、男性にアルコール性女性にステロイド性が多いと言われています。
(※ステロイドの全身投与歴、習慣的な飲酒歴、喫煙などは骨壊死の関連因子でありますが、骨壊死との因果関係が明確でないことから特発性大腿骨頭壊死症とされています。)

症状としては、股関節の痛みが強く歩行や階段昇降などの日常生活でも痛みが出てきます。
また股関節の動きが悪くなるため、胡座や割り座などができなくなってきます。
この症状を放置していると、壊死範囲の拡大や二次的に変形性股関節症になる可能性が出てきます。

特発性大腿骨頭壊死の治療としては、保存療法と手術療法があります。
検査の画像で、病気の進行が軽度であれば保存療法を、進行が進んでいるのであれば手術療法となります。

保存療法では、理学療法士による治療や運動療法を用いながら、股関節周りの筋肉の柔軟性を高めたり、筋力を強くすることによって股関節にかかる負担を減らしていく治療を行います。

大腿骨頭壊死に限らずですが、痛みがあるのにその症状を放置してしまうと悪化してしまう場合が殆どです。
股関節の痛み、動かしづらさを感じたら、早めに専門の整形外科医、MRI等の設備がある医療機関への受診をお勧め致します(^^)

THRチーム 一同

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