リハビリテーション

リハビリテーションとは、病気やけがなどにより身体に障害が起こってしまった方が、その障害を回復させ、心身ともに可能な限り自立した生活を取り戻すことを目的とした治療的訓練を実施することです。

ロクト整形外科クリニックでは、特にリハビリテーションを重視しており、医師を中心とした理学療法士、作業療法士、管理栄養士などの多くの専門スタッフが互いに連携し、様々な視点から患者様に最も適したリハビリ計画を立て、無理なく効率的にリハビリを進めていけるようサポート致します。

当院のリハビリについて

整形外科へいらっしゃる方の悩みの多くは、”痛み”や”動きにくさ”です。

「歩くと膝が痛い」、「肩が上がらず高いところに手が届かない」、「作業中に腰が痛い」、「指が動きにくく箸が使えない」・・・など、悩みとなる部位は全身にわたります。
その原因は、筋力不足・柔軟性の低下・姿勢や生活習慣との関係など、その方によって様々な要因が複雑に絡み合っていることが殆どです。
つまり、根本的な治療を目指すには、まず個人の状態を分析し、その方に合わせた適切なリハビリが必要なのです。(メディアで取り上げられる体操やサプリメントがなかなか効かないのはそのためです。)

当院では、各専門職種による総合的なリハビリを、その方にあった適切な形で”個別”に提供しています。

専門職とリハビリ内容

1. 理学療法士・作業療法士


評価と施術により、痛みの排除や運動プログラムの提案をします。

2. スポーツトレーナー


運動プログラムに沿った筋力や柔軟性の向上を図り、強くしなやかな身体づくりをサポートします。

3. 管理栄養士


食事調査と体組成(脂肪・筋肉・水分など、体を組織する成分)の評価により、栄養面からの健康な体づくりをサポートします。

※より個別性を高める為、療法士と管理栄養士は完全予約制をとっております。スポーツトレーナーがその前後に介入し、運動指導を行います。

※リハビリ治療が必要な状態かどうかは、医師が診察し判断します。

一般的なリハビリとスポーツリハビリの違いについて

一般的なリハビリとスポーツリハビリでは、最終的に目標とするゴールが異なるため、目指すべき獲得動作(できるようになる動作)も変わってきます。
もちろんその原因も根本から異なりますので、それぞれの観点から原因を究明し再発防止に取り組みます。

一般的なリハビリ

最終目標 日常生活や仕事に支障がなく。元の生活に戻ること。
獲得動作 座る・立つ・歩く・着替える・入浴動作・箸を使う など
原因の究明 加齢による筋力の低下、生活習慣による姿勢の崩れ、転倒による衝撃 など

スポーツリハビリ

最終目標 強くしなやかで対応力のある身体を作り、スポーツ復帰すること。
獲得動作 走る・ジャンプ・着地・切り返し・投球・その他スポーツ動作 など
原因の究明 負担のかかる動き方、間違ったトレーニング方法など

特にスポーツリハビリにおいては、最終目標の設定をするにも「どこまで能力を引き上げていくのか」(例えば、レクリエーションレベルなのか、大会出場レベルなのか)ご本人と相談しながら進めていきます。

術後のリハビリについて

手術後の患者様より「何をしたら回復するのか?」といったご質問をよく頂きます。

当院では、手術後の状態への影響は「手術が4割」に対し「リハビリテーションは6割」と考えており、術後のリハビリテーションをとても重視しています。
つまり言い換えると「身体を動かすことが回復にとって重要である」とも言えます。
「身体を動かす」にあたっても重要なポイントがあります。それは意識的に”ご自身で動いていく”ということです。
私達は自主努力によるトレーニング効果が、回復を大きく左右させる事例を数多く経験してきました。

当院では療法士の施術に加え、患者様それぞれに合った運動プログラムもご提案しています。
運動プログラムをこなすにあたっては、個々にあった指導方法でスポーツトレーナーが手助けいたします。
手術には大きな不安が伴いますが、私達と一緒に目標に向かって一歩ずつ進んでいきましょう!

骨粗鬆症のリハビリ(運動療法)

骨粗鬆症の診断を受けると、「骨折するのではないか・・・」「転ばないか心配・・・」と不安を抱える方がほとんどです。
治療としては、お薬や食事で骨を強くするというイメージもあると思いますが、実は運動の効果も科学的に証明されています。加齢によって衰えた骨と筋肉を回復させ、骨折を予防することが大きな目標となります。

目標 骨折の予防
運動の目的 ①骨密度を維持・向上させる。
②ころばないバランスの良い身体を作る

加齢の影響で、筋力・痛み・姿勢の変化など、個人によって状態が様々です。
当院の骨粗鬆症チームで作成した運動プログラムの中から、最も適した運動を選択して提供致します。