こんにちは!
今回は女性アスリートチームから、女性アスリートの三主徴の中の「利用可能エネルギーの不足」についてお話します。
「利用可能エネルギー」とは?
食事からとる摂取エネルギーから、運動により消費されるエネルギーを引いた残りのエネルギーをさします。
これは、呼吸をしたり、心臓を動かしたりするのに最低限必要なエネルギーや、日常生活に利用されるエネルギーです。
しかし、運動量に対して、食事の摂取量が不足すると、利用できるエネルギーが不足してしまいます。
以前までは、食事量が少ない、摂食障害が原因とされていましたが、最近では食事をしっかり食べているつもりでも、運動量が多すぎて食事量が追いつかない場合も、エネルギー不足になると言われています。
つまり、どの選手にでも起こりうる可能性があるのです。
利用可能エネルギーが不足すると・・・
無月経や疲労骨折、発育・発達異常(低身長など)、貧血、胃腸障害(下痢や便秘)を起こしたり、イライラしやすくなったりと、様々な症状を引き起こします。無理な食事制限や、不必要なダイエットをしている選手は特に注意が必要です。
当院の取り組み
当院では、利用可能エネルギー不足が疑われる疲労骨折の患者様に対する治療の一環で管理栄養士による栄養指導を行っています。
患者様ひとりひとりに合わせた食事量をご提案し、エネルギー不足の改善を目的とした指導に努めています。
今後も女性アスリートチームの活動内容や三主徴に関する情報などお届けしていきます!
女性アスリートチーム 一同