👣足の外科外来を担当している当院の丸山医師が、皆さんの足のお悩みにお答えします!
変形性足関節症
変形性足関節症とは、足関節(いわゆる足首)の軟骨がすり減り、関節への負担が増加することで炎症や痛みが生じる疾患です。膝や股関節に起こる関節症に比べると発症する割合は少ないですが、症状の進行度合いによっては手術を行う場合もあります。
症状
初期では、運動時や運動後に足関節の痛みや腫れが生じます。悪化すると歩き始めや長距離歩行で症状が生じるようになります。
症状 | |
初期 | 運動時や運動後に足関節の痛みや腫れが生じます。悪化すると歩き始めや長距離歩行で症状が生じるようになる。 |
進行期 | 足関節の骨棘(こっきょく:骨のトゲ)などの変形により可動域が制限され、安静時にも痛みや腫れが持続する。 |
原因
変形性足関節症は、原因が特定できない1次性と他の疾患が原因で生じる2次性に分類されます。
骨折などの外傷が原因で起こる足関節症は若年層にも見られますが、1次性のものは高齢者に多いのが特徴です。
1次性 |
▪足関節の不安定性▪足関節の生まれつきの内反▪正座をよくする生活など |
2次性 |
▪骨折などの外傷の後遺症▪痛風などの関節炎(関節部が変形したり腫れや痛みが出る症状) ▪結核などの化膿性関節炎▪血友病など |
関節リウマチや痛風との見分け方は?
「足関節症」の症状は、関節リウマチや痛風の末期の段階で見られる症状と似ています。ですが関節リウマチなどで起こる関節炎では比較的、足関節周辺の赤みや膨張といった炎症が強くでます。ご自分の症状の原因を正しく検査してもらうためにも、症状がひどい場合には早めに医療機関を受診しましょう。
治療法
●保存治療(手術をしない場合)
理学療法で足関節の可動域を改善し、筋力を強化することで脚関節の不安定性を改善します。またインソール(靴の中敷き)や足関節装具で足関節への負担を減らします。
▲インソール
▲足関節装具
●手術療法
保存治療でも十分な症状の改善が得られない場合は、手術治療が選択肢となります。初期(stageI-Ⅱ)では骨棘切除などが選択されます。中期(stageⅢ)では足関節の内反を矯正する骨切り術、進行期(stageⅣ)では足関節固定術や人工関節が選択されます。
症状に心当たりのある方は早めの受診を!
当院では足の疾患に関して、重症度に応じた治療をご提案しております。
初診~手術、リハビリまで一貫して治療を受けることが出来るので、「足」に関して何かお困りのことがございましたらお気軽にご相談下さい!
担当医
丸山和典
丸山 担当曜日 |
●ロクト整形外科クリニック |