👣足の外科外来を担当している当院の丸山医師が、皆さんの足のお悩みにお答えします!
足首の靭帯を痛めることで起こる「捻挫(ねんざ)」
足首を安定化させる靭帯には主に、内側に1つ(三角靭帯)、外側に3つ(前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯)あり、それぞれ内くるぶしと外くるぶしに付着しています。”捻挫”はこれらの靭帯を痛めることで起こる怪我の1つで、正式には「足関節靭帯損傷」と言います。
★内返し捻挫では外側の靭帯を、外返捻挫では内側の靭帯を痛めることが多く、中でも圧倒的に内返し捻挫が多いのが特徴です。
どんな時に起こるケガ?
捻挫は、スポーツ活動中に起こる代表的な怪我の1つです。特にジャンプや方向転換動作の多いバスケットボールや、スパイクを使用するサッカーなどのスポーツで良く起こります。
日常生活では関節が柔らかく、筋力が未発達な子供や女性に多い傾向にあります。
捻挫の症状
捻挫は靭帯の痛む程度により、症状も異なります。
靭帯損傷の程度 | 症状 |
軽度 | 足関節の腫れや青あざ(内出血)が生じる。 怪我の直後であっても歩けることが多い。 |
重度 | 痛みで体重をかけることも難しく、普通に歩けないことが多い。 |
歩行に支障がでるほどの痛みがある場合は病院を受診して、レントゲン検査で骨折がないか、または超音波検査で靭帯損傷がないかを確認した方が良いでしょう。
超音波検査で撮影した前距腓靭帯の損傷
足首の外側
捻挫癖がついてしまうことも…
靭帯損傷を繰り返していると慢性的に靭帯が緩んでしまい、 ”捻挫癖” がついてしまうことがあります。その場合、運動や日常生活で少しバランスを崩しただけで足関節捻挫を起こしてしまいます。
治療法
重度の靭帯損傷の場合は足首の固定とリハビリが必要!
靭帯損傷の治療には足首の固定とリハビリが必要です。当院では装具(サポーター)を使用しできるだけ早期にリハビリを開始します。重度の靭帯損傷では、短期間に限りギプス固定を行う事もあります。
また、慢性的な靭帯の緩み(捻挫癖)で運動や日常生活に支障がある場合は、手術をすることがあります。その場合は間接鏡を使用し、なるべく小さな傷で「靭帯修復術」を行なっております。
装具(サポーター)で足首を固定
症状によっては短期間に限り、ギプス固定を行う
患者様一人一人に合わせ、徒手療法や運動を用いたリハビリテーションを実施
当院では、医師の指示に従って理学療法士がリハビリメニューを組み立てていきます。まずは患者様の目標を明確にし(日常生活復帰レベルなのか、競技復帰レベルなのか)、それぞれに合ったリハビリプログラムを作成します。
症状に心当たりのある方は早めの受診を!
「捻挫」は私たちの日常生活の中でも身近に潜んでいる怪我の1つです。足首に痛みなどの後遺症が残ったり、ねんざ癖にならないためにも、万が一受傷してしまったらお近くの整形外科を受診し、適切な治療をしてあげることがおすすめです。
当院では足の疾患に関して、重症度に応じた治療をご提案しております。
初診~手術、リハビリまで一貫して治療を受けることが出来るので、「足」に関して何かお困りのことがございましたらお気軽にご相談下さい!
担当医
丸山和典
丸山 担当曜日 |
●ロクト整形外科クリニック |