女性アスリートチーム

疲労骨折はレントゲンにうつる?

こんにちは!
今回は女性アスリートチームから放射線技師が担当します!

検査の分野から、疲労骨折の診断についてご紹介します。
疲労骨折とは、1回の大きな外傷で起こる通常の骨折とは異なり、骨の同じ部位に繰り返し加わる小さな力によって、骨にひびがはいったり、ひびが進んで完全な骨折に至った状態をいいます。

疲労骨折として好発部位(腰椎を除く)
※日本整形外科学会より

中足骨・・・35%
脛骨・・・27%
腓骨・・・9%
尺骨・・・3%
大腿骨・・・3%
足関節内果・・・3%   

初期の状態では、レントゲン検査では所見が認められないことが多くMRI検査を行います。
今回は、左第2中足骨の疲労骨折の症例をレントゲン画像とMRI画像でご紹介します。

中学3年生
14歳 女性
部活:バスケットボール
圧痛:左第2中足骨
5/12 誘因なく痛み出現
5/13初診 XPのみ
7/1再診 我慢しながらPlayしていた MRI、再度XP
7/1骨密度検査 YAM:111%

生理不順なし

中足骨とは分かりやすく言うと足の甲の骨です。
親趾の中足骨を第1中足骨、小趾の中足骨を第5中足骨と表現します。 

初期のレントゲン検査では異常ありません。

②痛みが持続する為、後日MRI検査。
他の骨に比べると第2中足骨が白くなっています。
これは疲労骨折のサインです。

③発症50日目。再度レントゲン検査。
発症2日目に比べると第2中足骨が太くなっています。
疲労骨折が起こっていた箇所に新しい骨(仮骨)が出来ています。

当院では各施設、MRI装置を完備しております。
当院MRI装置はオープン型(横開き)になっているので圧迫感はなく、安心して検査が受けられます。
検査費用(MRIのみの金額)は3割負担で4,410円になります。(2019年現在)
※検査費用に関しては診療報酬の改定により変更になる場合がございます※

気になる症状がある方は、是非ご相談ください(^^)/

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