Dr.コラム

久米島に来ています! -離島医療について-

こんにちは!医師の友寄です。

私は今、久米島に来ています。
つかの間の休暇…ではなく12月11日から14日までの4日間、公立久米島病院の整形外科の応援医師として働いております。

今日は、久米島病院の診療応援を始めた経緯からお話しようと思います。
遡ること約10年程前のことになりますが、整形外科の常勤医師の転勤で困っていた久米島病院から当院の理事長に、医師派遣の依頼をいただいた事がきっかけです。
そこから、ロクト整形と浦添総合病院の整形外科医師で協力し合い、週替わりの持ち回り制で代わるがわる久米島病院への診療応援にあたってきました。おかげさまで10年経った今でも医師の派遣を継続することが出来ています。

この業務に就くまで、私自身久米島に行ったことがありませんでした。
久米島は、最盛期は2万人を超えていた人口が現在8千人台にまで減少しています。それでも8千人の方々が住んでいる地域に整形外科医師が不在であることは、住人の皆様に不都合やご不便があるのも事実で、私たちの勤務が離島医療に微力ながら貢献できていると肌で感じています。

業務内容としては、火曜日から金曜日までの終日外来・その間の夜間を含む整形外科的な緊急対応・そこで発生する整形外科的な入院患者さんへの指示と、週末は電話連絡での緊急対応を担当しています。そこで行う治療ももちろん大事ですが、怪我などの救急搬送、手術が必要かどうかの判断、搬送の決定など、整形外科専任の医師として果たせる役割は大きいと感じています。

その他、勤務形態は異なりますが久米島だけでなく他の離島へも同様の診療応援を行っています。宮古島にある「くらはし整形外科」で2週に1回、石垣島にある「かりゆし病院」では毎週1回の外来診療にあたっております。

クリニックレベルでの協力ですので、微力ではあるかもしれません。
しかし私たちが少しでも離島医療に貢献できるのであれば、今後も診療支援を継続していきたいと考えています。

写真は久米島病院です。

久米島病院のスタッフと共に。
(半目なのが僕です…)

医師 友寄英二

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