Dr.コラム

骨粗鬆症学会に参加してきました!

すでにご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、骨粗鬆症は年齢とともに、特に閉経後の女性に急増する病気であり、日本には1300万人の骨粗鬆症患者が存在するといわれています。
しかしその一方で、治療を受けている患者さんはわずか20%に過ぎないとの報告もあります。
骨粗鬆症は通常、痛みを感じないため、年齢とともに気がつかない間に徐々に進行し、骨折して初めて発見されることが多い疾患で、寝たきりや要介護になる主な原因の一つとされています。

一般的に65歳以上の高齢者の割合が14%以上となると高齢化社会といいますが、現在の日本はその割合が25%といわれており、すでに超高齢化社会になっています。さらに10年後には30%、45年後には40%に達するという予測結果もあります。

今まで整形外科医は主に骨折治療に重きを置き、その技術や機材の目覚ましい発展を遂げてきました。
私が医師になって早17年が経ちますが、その短い歴史においても骨折治療の発展には目覚ましいものがあります。

しかし超高齢化社会を迎えた現在、私たちロクトでは起こった骨折に対する治療もしかり、予防できる段階で治療をしっかりと行うことが、より「健康に長生き」に繋がるのではないかという考えに至りました。

そこで2013年頃より当院では骨粗鬆症治療にも重点を置き、骨粗鬆症専門のグループを立ち上げ積極的に治療にあたってきました。

現在、骨粗鬆症グループメンバーは医師である私を含めて13人います。看護師や理学療法士、栄養士、トレーナー、放射線技師と多職種に渡り、それぞれが専門分野を生かしながら日々の治療にあたっています。
その中の9人は、他職種で連携して1人の患者を多方面より継続して治療するための専門資格である骨粗鬆症マネージャーを取得し、医師と共に治療や地域の講演活動など、予防、啓蒙、治療にあたっています。

また、治療方法や様々な薬剤は常に日進月歩ですので、毎年メンバーと一緒に骨粗鬆症学会に参加しその最新の知見を得ています。今年も、10月26日から28日の3日間、長崎での学会に参加してきました。
そこで得た最新の知見、知識をさらに日常の治療に役立てていきたいと思います。

今後とも骨粗鬆症メンバーともども、よろしくお願いいたします。
(ちなみに目をつぶっているのが僕です…)

医師 友寄英二

ロクトの骨粗鬆症治療に関するページはこちら https://rokuto.com/care/osteoporosis/

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